バックサイド・ノーズスライドの270(F/S)ショービットアウトは、ノーズスライドのアウトとして人気のあるトリックです。逆サイド(B/S)のショービットアウトよりもかなり難しいですが、こっちの方が圧倒的にやってる人が多い印象です。板がコーピングに当たり難しいトリックですが、重心をコーピングよりも外側にキープすることと、安定したスライドができることがメイクの鍵です。
前提としてノーリー360F/Sショービットを習得しておく必要はありませんが、安定したB/Sノーズスライドは必須です。
やり方
1. 滑りやすいボックスに速くアプローチ

このトリックは最後までスムーズにスライドが流せないと正しい動作をすることが困難です。そのためしっかりワックスが塗られた滑りやすいボックスに速めの速度でアプローチすることが重要です。あと低すぎると回しにくいので、アウト時に滞空時間が稼げる30cm以上のボックスが理想的です。
2. 重心を外側に置く

このトリックで最も重要なポイントです。普通のノーズスライドもコーピングに重心を乗せてしまうと詰まりやすいので板の中心を目安に重心を置くとスムーズにスライドしますが、270ショービットの場合はそれよりもさらに外側に置き、その位置をキープしながら安定したスライドができることが最も重要です。
前腕を前に出す

自然にこうなるので強く意識する必要はありませんが、この技をする際、前足を進行方向に出すとバランスをコントロールしてスライドしやすいです。
3. テールを少し下げてノーズを正面に押し出す

スムーズにスライドできてアウトする際には、重心を外側に保ったままテールを少しだけ下げ、前足でノーズを正面に強く押し出します。前足の使い方は何度か練習して感覚を掴んでいきますが、前述の通り重心が少しでもノーズ側に寄っているとショービットがうまく回らず、コーピングに当たってしまう形になりやすいです。逆に重心が正しい位置にあってスムーズなスライドが出来ていれば、きれいに回ってくれるでしょう。アウトがうまくできない時は、それ以前にスムーズなスライドができているかに意識を向けて落ち着いて練習しましょう。また、重心の前後の位置については若干後ろ側に置いておくとアウトしやすいです。