F/S 180 KICK FLIPについて
F/S180 キックフリップはF/S180とキックフリップの複合トリックです。F/S180とキックフリップをマスターしてから挑戦しましょう。正しくはF/S180 キックフリップというトリック名ですが、長いのでフロントサイドフリップ、フロントフリップと呼ばれる事が多いです。
※以下フロントフリップ
フロントフリップのHOWTO
順を追って解説していきます。このトリックは何種類か回し方が存在しますが、今回は一番ベーシックな回転のF/S KICKFLIPをもとに解説していきます。
スタンス
キックフリップとほぼ同じですが、F/S180の回転を入れやすいように少し前足を開き気味にするとやりやすいです。
同じ理由で後ろ足は若干かかと側に寄せます。
予備動作
F/Sに回る事を意識しながら、反動をつけるためにF/Sとは逆方向に上半身を若干ひねるくらいのイメージで構えます。この段階で上半身が開いていると、反動がつかず思ったように回れません。
テールを蹴る
テールを蹴るより前に上半身を90°開きます。ノーズ側の手は、さらに90°開ききるくらいにします。こうしておけば、後は普通にキックフリップをすれば90°回転した状態でキャッチするのは簡単です。
逆にこの段階で上半身が閉じていると、まったくF/S側に回らなくなってしまいます。上半身はF/S180に専念し、下半身はキックフリップに専念します。
フリップ
あまり蹴り抜きすぎるとキャッチしづらくなるので、軽く足首で回すようにするとスムーズに回せます。蹴り抜く方向は、横というより若干斜め後ろくらいのイメージで蹴り抜きます。(青矢印の方向)
90°でエアキャッチ
上半身を開いたままフリップをいれると、そこまで意識せずともすでに90°回転した状態でデッキが体の下にあるはずです。重心を崩さず、デッキを目で追いながらエアキャッチします。この段階ではまだ上半身は90°くらいをキープしておきます。
キャッチ〜着地
着地に向かい開いている上半身を先導させ残り90°回していきます。重心が崩れず、上半身がしっかり開いていれば感覚的にもっていけるでしょう。
最初は180°回りきれずドライブになってもいいのでとにかく回りきる事を意識して着地しましょう。
F/S KICKFLIPの練習方法
一番の近道はF/S180とキックフリップの完成度を高める事です。この2つのトリックの完成度が高ければあれこれ考えずともとりあえずメイクする事ができるでしょう。
F/S180とキックフリップを同時に行うトリックのため難易度は高めですが、それぞれのトリックの動きが体に染み付いていれば、上半身はF/S180、下半身はキックフリップと意識してトライすればメイク出来るはずです。
その他のフロントフリップの回し方
縦回し
Illusion Flip(イリュージョン・フリップ)、またはMuska Flip(マスカ・フリップ)とも呼ばれます。一応フロントフリップなのですが、回転はハードフリップで、強引に180するような回し方で行うため、どちらかというとハードフリップに近いかもしれません。
後者の名前はChad Muskaというプロスケーターの名前からとったもので、彼のフロントフリップはまさにこの縦回転でした。
ノーズから着地してドライブで回す
空中で180°回りきらずに90°くらいでノーズから着地し、ドライブで残り90°を回すタイプの人も多いです。本来ドライブ無しで着地するのが理想的ですが、フロントフリップからマニュアルにつなげる場合など使い勝手が良い場合があるので、どちらも出来るのが理想的です。
フロントフリップを極める
フロントフリップといえばこの人、Andrew Reynolds(アンドリュー・レイノルズ)です。過去様々な驚愕スポットでのフロントフリップをメイクしてきたまさに達人です。
wallenberg contest
wallenbergはアメリカのハイスクールにある有名なスポットで、高さの割にとてつもなく長い幅の(といってもかなり高い)巨大な4段のステアです。何かメイクすればヒーロー間違いなしの超難関スポットです。そんなスポットで2004年、コンテストが開かれました。下の動画に一際完成度の高いフロントフリップをメイクしたAndrew Reynoldsのカットが収録されています。