KICK FLIP (OLD)
キックフリップ(旧)

オーリーが出来たら次に憧れるフラットトリックはキックフリップでしょう。キックフリップはつま先を使いデッキを縦に一回転させるトリックです。キックフリップのエアーキャッチは、スケボーの中でも最高に気持ちのいい瞬間のひとつです。もちろんすぐにエアーキャッチは出来ませんが、回転のさせ方、着地の仕方を覚え、繰り返し練習していく内に徐々に身に付いてきます。このHOW TOでは、キックフリップの練習を開始してからキャッチが出来るようになるまでの流れを出来るだけ詳細に解説していきます。

キックフリップについて

名称:キックフリップ/フリップ/KICK FLIP/マジックフリップ(旧)
キックフリップは、オーリーの途中で前足のつま先を使ってデッキを蹴り抜き、背中方向に縦回転させるトリックです。キックフリップは、同じような縦回転系(フリップ系)のトリックの基礎となる重要なトリックです。このトリックも、フラットでのオーリーを開発したロドニー・ミューレンにより生み出され、当初はまるで魔法のようだったので「マジックフリップ」と呼ばれましたが、時間と経過と共に、スケートボードの基本トリックとして定着し、名称も「キックフリップ」になりました。

キックフリップの仕組み

キックフリップの動作はオーリーと良く似ていて、回転は主にデッキを擦り上げる前足でかけます。オーリーと同じように後ろ足でテールを蹴り、擦り上げた前足でノーズを斜め前に蹴り抜くことにより、デッキに縦の回転がかかります。はじめは回転のさせ方が分からず混乱するでしょうが、反復練習により徐々にやり方が分かってくるでしょう。

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キックフリップ ハウツー(HOW TO)

※キックフリップはオーリーがある程度出来ることが絶対条件
まずは、キックフリップの動作の元であるオーリーをメイク出来ることがこのトリックをメイクする上での絶対条件となります。簡単な障害物を飛び越えられたり、段差に上れるくらいオーリーがまだ出来ないという方は、OLLIE | オーリーを参考に、きちんとオーリーを習得してから練習を開始しましょう。

スタンス

キックフリップのスタンスはオーリーとよく似ていますが、前足はオーリーよりも若干背中側に引いてかかとが少しデッキからはみ出すくらいの位置に置きます。その分オーリーよりも少し不安定なスタンスになりますが、デッキが地面に対して左右に傾かず、常に水平であることが安定したメイクにつながります。

体の向き

前足がノーズを蹴り抜きやすくするため、体の向きはオーリーと比べ横向きになります。顔は進行方向に向いた形になります。

上半身先行で真上に飛び上がる

オーリーと同じタイミングで上半身を先行させ、真上にとび始めます。頭と重心の位置をずらさないように意識しましょう。

テールをたたく

テールをたたく動作はオーリーと同じです。 オーリーと同じく、この動作はとても重要です。くどいようですが頭の位置と重心を崩さないようにしましょう。

足首のスナップを使いデッキを蹴り抜く

オーリーと同じように前足でデッキを擦りあげながらジャンプします。ただ前足はデッキをノーズを蹴り抜くために、スナップの準備をしています。ここから前足のスナップで一気に板を回転させますが、いかに高い位置まで擦り上げるか(蹴り抜かずに耐えられるか)でフリップの高さが決まります。

空中で体制をキープしたままデッキの回転を見る

上手な人はデッキをフリップさせる際、足首以外をほとんど使いません。蹴り抜いたあとは板の回転を真上からしっかりと見ながら、デッキが一回転するのを待ちます。

エアキャッチ

最高の快感を味わえるエアキャッチの瞬間です。きれいなエアーキャッチが出来るときは、伸び上がった上半身のフォームが一定です。テールを蹴った後少しだけ間があり、前足だけ動かして蹴り抜くとデッキが回転し、そのままキャッチしています。逆に上半身が少しでも安定しないと気持ちのいいキャッチは出来ないです。

着地

着地のとき、足はしっかりビスの上にあり、四輪同時着地できるよう心がけましょう。エアーキャッチが出来れば自然とできるでしょう。

膝を使い衝撃を吸収する

最後時はオーリーと同じように膝を使い衝撃を吸収しながら着地します。

※連続写真で頭と体は終止ほとんど動いていないことに注目してください。

Q&A

Q : 前、後ろどちらかの足が乗れない。どうすれば両足で乗れるの?

キックフリップに限らず、足と板が一時的に離れるトリックで最も多くいただいた質問はこれでした。まず、板に乗れない直接的な原因は重心のずれだったり、蹴り抜く方向が間違っていたりと色々とあります。これは人によって違うので、直接動作を目で見てみないと何とも言えません。ただし、共通の答えとして言えるのは、「デッキを回転させることに慣れていない」ということです。この質問を掘り下げて、フリップ系やショービット系など、デッキが足から離れるトリックを習得するために必ず通過しなければいけない過程を説明します。

フリップ系(ショービット系含む)のトリックを習得するための手順

1. 最初は着地をせず、回転のみを覚える
フリップ系のトリックは回転のさせ方を把握せずに両足で着地しようとすると、板が思わぬ方向に回って怪我をすることが多々あります。そのため最初はあえて両足着地しようとせず、回転のさせ方だけをある程度覚えることから始めます。キックフリップの場合、前足で回転をかけるので、テールを蹴った直後、後足は上半身に引きつけずに地面に置き、前足で板を回転させる練習から始めます。

2. 着地するための動作を覚える
質問をされた方がつまずいているのはこの段階でしょう。デッキの回転は重心や体勢が変わると大きく変わります。1はあくまでも練習中の危険を抑えるための準備のようなものです。1に慣れても、実際に両足着地するための動きを習得していないので、すぐに両足着地は出来ません。実際に両足着地するためフォームやタイミングはこの段階で試行錯誤して体に覚え込ませ、通常これに最も長い時間を要します。多くの場合、慣れない間はデッキを回転させることに精一杯で、重心などに意識を回す余裕を持つことは出来ないため、結果として体が危険をさけるために反射的に片足を先に地面につけます。両足着地出来ないのは、ごく当たり前のことなのです。こういったことを何度も繰り返す間に徐々に回転のさせ方が分かり、意識しなくても出来るようになってきます。そうやって初めて重心や体勢などの、着地に必要な要素に頭を回すことが出来るようになるのです。そうやって練習を続けるうちに徐々にメイク出来るようになってきます。数を重ねるごとにメイク率は上がりますが、まだエアーキャッチなどは難しい状態です。キックフリップの場合で経験上、オーリーで最低でも30cm程度の物をとべる状態から練習をはじめ、毎日3時間程度練習してこの段階をクリアするのに長くて2週間ほどかかる人が多かったです。

3. 高さや技のクオリティを上げ、セクションにトライする段階
2に慣れてきたら、あまり意識しないでもメイク出来るなってきます。そうなってきたら無駄な動きを削り、重心を出来るだけ固定させるよう意識しながら練習すると、より高く、安定してきます。エアーキャッチもこの段階で覚えてくるでしょう。スケートボードには数多くの技があり、自分に合うものとそうでないものがあるため、一度トリックに慣れたとしても、すべてのトリックを高確率でメイク出来るようになるというものではない場合が多いです、一部の例外はいますが。ある程度メイク出来るようになってもメイクする楽しみが感じられないのであれば次に進みましょう。トッププロでも一部のトリックで有名になった人も多くいます。メイクしていて自分が気持ちいいと感じるトリックは、是非物越えやステア、バンクなど様々な場所で試し、どんどん自分の得意トリックにしていきましょう。

このように、通常フリップトリックの習得には上記のような段階を踏みます。はじめから両足着地出来ないのはごく当たり前のことで、そこを試行錯誤してメイク出来るようにすることが練習なのです。特にキックフリップやポップショービット、360フリップといった板を回転させるための動作が独特なトリックの習得には時間がかかり、そういったトリックで片足が乗れないという質問を多くいただいてます。なので共通の回答として言えるのは、動画で解説しているような基本を意識しながら繰り返し練習するのが一番の近道だということです。唯一詳しくアドバイス出来る方法は、自分のフリップの動画をyoutube限定公開などで送っていただきそれに対してアドバイスすることくらいです。どうしてもどこが悪いのか知りたいという方はそのような質問をしていただいても構わないので、どんどんご質問ください。

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