HARD FLIP
ハードフリップ

ハードフリップについて

ハードフリップはF/Sポップショービットキックフリップの複合トリックです。インワードヒールフリップと同じく板が縦に回転する技で、きれいにメイク出来れば非常にカッコいいですが、最初は乗り方を掴むのに時間がかかります。このページの最後で紹介しますが、ハードフリップには回転の種類が大きく分けて縦、横、中間の3通りあり、回し方が少し異なります。

ここでは最もオーゾドックスな中間の回転について解説しながら、どのハードフリップにも共通のポイントをカバーしています。

ハードフリップのHOWTO

ハードフリップでありがちなミスは後足、前足どちらかの動作に意識が傾き、もう片方の動作が疎かになってきちんと板が回転しないことで、両足の動作をしっかり行うことがメイクの鍵になります。

ハードフリップのスタンス

後ろ足はF/Sポップショービットと同じで、テールの先端より少しだけかかと側に置きます。前足はキックフリップよりもやや狭く構え、前方に対して少し角度を付けるようにします。重心が背中側に傾きやすいスタンスですが、デッキが地面と水平になるように意識しましょう。

上半身のフォームと目線

キックフリップ、F/Sポップショービットをする際上半身は進行方向に対して横を向いていますが、ハードフリップの場合少しだけ開いたフォームになります。頭は前足の真上にありますが、重心は両足の中心か、少しだけ前に残すようにします。視界に前足を入れ、きちんとデッキを蹴り抜けるように意識を向けておきます。

テールの蹴り方

ハードフリップのテールの弾き方は人によって異なり、横回転の場合F/Sポップに近く、縦回転ではオーリーに近いです。今回の場合はそれらの中間で、F/Sポップショービットの横方向への力を弱めた分、力を下方向に加えるようにします。最初は蹴り方を選ぶのではなく、とにかく板を回転させることをイメージしながらテールを蹴ると自然と自分に合った蹴り方になるはずです。

蹴る方向よりはきちんとテールを弾くことを意識しましょう。テールを弾いた後は素早く足を上に引き上げます。

前足の動作

前足で板にフリップ回転を加える動作は重要です。キックフリップでは板をノーズに向かって斜めに擦り上げますが、ハードフリップは擦り上げずに板から素早く前足を外しつつフリップを加えるという形になります。

そうすることにより板に回転するスペースが与えられ、自分の下で回るようになります。板の回転に合わせ足首のスナップでしっかり蹴り抜きましょう。動作が中途半端になると板がきれいに回転せずに裏側で着地してしまいます。

キャッチから着地

両足の動作が正しく行われると板はスムーズに回転します。重心を崩さずに板が回り切るのを待ちキャッチ、着地します。前足と後ろ足の動作の力加減のバランスが悪いと板が180°回転せずにスムーズな着地が出来ません。

テールを弾く動作と前足で板を蹴り抜く動作の力の比重が同じか、4:6くらいのバランスになるように意識しましょう。

ハードフリップの練習法

ハードフリップの練習を始める前に必ずF/Sポップショービットとキックフリップを安定してメイク出来るようになっておきましょう。最初はこの2つの複合技ということを意識しながら板の回し方を覚えてください。板の回転が掴めたら勇気を出して乗りにいってみましょう。

最初はまっすぐ乗れなくてもいいので、テールを弾く動作と前足で板を蹴り抜く動作をきちんと行うことに意識を向けてください。乗れるようになってきたらパワーバランスも頭に入れてまっすぐ着地出来るように練習を続けましょう。

ハードフリップの3つの回転パターン

スケボーのトリックは人によってやり方が少しずつ異なりますが、ハードフリップはその最たるもので後ろ足や上半身の使い方によって回転の仕方が変わってきます。

F/Sポップショービットに似た横回転のもの、完全な縦の回転のもの、その中間の3パターンがあり、それぞれやり方が少しずつ違います。以下でハードフリップの3パターンの回転を極めた例を紹介しています。

縦回転:Rodolfo Ramos

縦回転のハードフリップの例は2001年のVHS「411VM」の第45巻からです。世界的にはあまり有名ではありませんが、Rodolfo Ramosというスケーターの真っ縦のハードフリップは今でも忘れることが出来ません。動画はこちら(4:03)

横回転:Shane O’neill

横回転のハードフリップの際の後ろ足の使い方は非常にF/Sポップショービットに近いものがあります。ハードフリップは回転仕切る前に前足でキャッチすることが多いですが、この場合90°くらいでキャッチしています。映

像はYoutubeで公開されているテクニカルスケートの若手トップ、Shane O’neillのパークでの滑りをまとめたもので、こちらからご覧いただけます(1:04)。

中間:Wade Desarmo

このHOWTOと最も良く似たタイプのハードフリップです。Wade Desarmoはカナダ出身のプロスケーターで、技をするときの無駄の無い軽い動きはいつ見ても素晴らしいです。動画はyoutubeで公開されていたRemixパートです。こちらからご覧いただけます。(3:23)

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