パワースライドは、特にダウンヒルなどの途中でスピードを自由にコントロールし、安全に滑るだけでなく、スライド自体のキュキュキュッという感覚も楽しい、スケートボードで最も大切な基礎トリックのひとつです。技名が意味するように力をどこに置くかが鍵になってきます。
やり方
前足で軸を固定し、後ろ足で押す
遅いとそもそも出来ないので、ある程度スピードを付けてスタートします。パワースライドは板の中心に軸を置いておく必要です。前足は板を押さえて軸を固定します。その状態で後ろ足のかかとに力を入れ、テールを前方に押し出して90度にします。前足で板をしっかり踏んでいないと、この時スライドせずにターンになって転んでしまうので注意しましょう。
フォームを維持している間スライド
スライド中はかかと側のウィールに重心があるように意識します。これが前のウィールに重心が傾いた状態になるとすぐに詰まって前に投げ出されます。正しいフォームが維持できていれば、スピードが続く限りスライド出来ます。
両足で板を戻す
スピードが遅くなってきたら、前足でノーズを前に、後ろ足でテールを後ろに向け、自然元のフォームに戻します。練習するときはできるだけスムーズな路面で練習するようにしましょう。ダウンヒルのスピード調整には必須ですが、いきなりダウンヒルで使うとウィールが路面に詰まって派手に転んでしまうことが多いので、転んでも安全な場所で十分慣れてからダウンヒルでやってみてください。
※ちなみにダウンヒルは失敗すると交通事故並みの怪我をするので、十分にリスクを分った状態でチャレンジすることをお勧めします。