スケボーに役立つトレーニング
「スケボーに役立つトレーニング」のコーナーは当サイトと、用途に応じた様々なトレーニングを配信する「MuscleWatching」さんが協力し、スケボーの基礎スキルアップに役立つトレーニングや、スケボーをすることによって鍛えられる運動能力などを研究していくコラボ企画です。サイト運営者が10年以上のスケートボードの経験からスケボーに効果のありそうな体の部位の筋力や柔軟性を伸ばすトレーニングを紹介します。さらに管理人が実際にトレーニングを行い実際の効果を検証します。
※内容は随時更新します。
※「スケボーに役立つ」と銘打っているものの研究なので確実な効果や安全性は保証出来ません。あくまで自己責任で行ってください。
スケートボードと足首の可動域について
足首のスケボーへの影響
スケートボードをやっていると人一倍安定して滑るスケーターに出会います。
傾斜の強いバンクでもきれいにオーリーしたり、スイッチやノーリー系のトリックをメインよりもきれいにメイクします。そういったスケーターの動きを観察していると多くの人の足首がきれいに曲がってテールと平行になっていました。
昔からいろいろ調べてきましたが柔軟な足首はスケボーに関わらず「しゃがみこみ/うんこ座り」の動作を安定させる上で非常に重要と考えられています。現にスケボーにはかかとをテールと平行に出来た方が良い技があり、足首が柔軟でないと後ろに倒れそうになり技に集中出来ないこともあります。
もちろん絶対的なスケボーの練習量の方がずっと重要ですし、足首が硬くても上手いスケーターもたくさんいますが、もしスケボーがやりにくく感じ尚且つかかとを地面につけた状態でしっかりしゃがみこめない方は試してみる価値はあるでしょう。
足首の柔軟性に関わる筋肉・関節
足首の柔軟性はかかと部分にあるアキレス健だけではなく膝下からかかとに伸びる前脛骨筋(ぜんけいこつきん)や、その裏の下腿三頭金や足の裏の周辺の柔軟性が大きく関わってきます。ここではこれらの箇所の柔軟性を上げるトレーニングを紹介します。
足首の柔軟性を伸ばすトレーニング
※このトレーニングは筋トレではなく足首の柔軟性に関わる筋肉をほぐして活性化させるためのものです。やり過ぎたり筋肉痛になるまで行わず、心地よい程度に行いましょう。
アキレス健と前脛骨筋のストレッチ
まずは足首と前脛骨筋をストレッチします。足首を後ろに寝かせた状態で後ろ足をピンと伸ばして前脛骨筋を伸ばし、前足に体重を掛けてアキレス健を伸ばします。前足の位置を後方にずらすとより曲げることが可能ですが無理は禁物です。筋肉が伸びていることを意識しながらしばらくの間ストレッチし、前後の足を入れ替えて再度行います。
前脛骨筋と太もものストレッチ
正座した状態で上半身を後ろに倒すと前脛骨筋が伸ばせます。さらに片足ずつ上に引き上げることにより太腿も伸ばせます。慣れたら上半身を寝かせた状態でやるとさらに効果的ですが、筋肉を痛めることが目的ではないので程よく留めておきましょう。
テニスボールで前脛骨筋をほぐす
筋肉をほぐすのはストレッチだけではありません。特に前脛骨筋の深層の筋肉はストレッチではほぐせないので、テニスボールやタオルの結び目を使ってほぐしてやります。テニスボールで前脛骨筋(脚の外側)を押しながら痛いと感じる箇所を探します。特に痛いところは5〜6秒押してやってほぐしていきます。やりすぎると筋肉を痛めてしまうので、痛気持ち良い程度に留めておきましょう。
テニスボールで前脛骨筋をほぐす2
先のテニスボールで脚を押してもあまり痛みを感じないという人は床に置いたテニスボールに上で脚を置き、痛いと感じる箇所に体重を掛けると効果的です。テールを弾く後ろ足はこちらの方法が適していることがあります。これもやり過ぎると逆に筋肉を痛めるので、5〜6秒ほど良く押してやる程度に留めておきましょう。
足首のエクササイズ
足首の可動域を広げるには前脛骨筋をほぐすだけでなくエクササイズで活性化させてやる必要があります。足首のエクササイズは画像のように両足を伸ばした状態でつま先を前に押し出し、足首を前に突き出すという動作を繰り返し行います。これもやり過ぎると筋肉を痛めるので左右それぞれ10回ずつ程度に留めておきましょう。
エクササイズ・バンドを使うと更に効果的です。つま先を押し出す際も後ろ向きに引っぱってやりましょう。
腹筋と中臀筋のトレーニング
足首だけでなく腹筋や中臀筋(ちゅうでんきん/お尻の筋肉)を鍛えることも全体のバランスを養う上で重要です。
肩を床から浮かせ、両足を頭の高さ程度まで上げて広げます。この状態で先と同じように足首を突き出す/つま先を押し出すという動作を反復させましょう。けっこうキツイですが痛めるまでやらないよう注意しましょう。
股関節を回す
全体のバランスを整えるために股関節を回してやりましょう。
仰向けになり肩を足を床から少し上げます。その状態で上の股関節を軸にして脚を左右交互に回してやりましょう。(イメージしにくい方は動画をご参照ください)
実践中
経過更新中
幸か不幸か足首が非常に硬く、昔から柔軟な足首に憧れてきた管理人の一人が2015年8月8日から実際に上記トレーニングを行って足首の硬さはスケボーのスキルの底上げに繋がるのかを自ら検証しています。以下はその記録です。
※現段階で当サイトで紹介しているほぼ全てのトリックがメイク出来る状態ですがいくつかのトリックに不満を感じています。
2015年8月8日
現状の限界。昔から非常に硬い足首の持ち主です。現状滑った後にトレーニングすると次の日へのダメージの持ち越しが軽減されている気がします。柔軟性も伸びている感覚はあります。
足首が重要と感じる時
スイッチ・キックフリップ
スイッチやノーリー・キックフリップが得意な人は足首が柔らかいことが多いように感じます。もちろん一概には言えませんが足首が硬い管理人の場合足首が浮いてしまい非常に不安定に感じることがあります。以下の動画も足首とテールが平行な状態でしっかりとしゃがみ込んでフリップをしています。このようなことがこの企画をやってみてはと思った次第です。