SKATE & MUSCLES
スケボーで鍛えられる筋肉

スケボーって筋トレになるの?

スケボーをしていて「高いオーリーがしたい」、撮影した自分の動きを見て「もっとしなやかに動きたい」と思ったことのある方もいるのではないでしょうか?そういうときに筋トレなんかをやった方がいいのかな?と思うこともあるでしょう。

スケーターとの間でそういう話題になったときに良く聞くのが「スケボーに必要な筋肉はスケボーをやっていれば自然と身に付く」といったことです。筆者の経験上これは間違いではなく確かにスケボーを長年やってみて下半身はかなり丈夫な方だと思うし、たまにスノーボードをしても少しの練習で乗り方が大体分かるということがあり、心当たりが無いわけではありません。

ではスケートボードに乗ることによって実際にどういった筋肉が鍛えられるのでしょうか?実際に調べてみました。

※この記事はリサーチを元にして書かれていますが、筆者は筋肉の専門家ではなくここで紹介することが100%正確かどうかは保証出来ないので予めご了承ください。

スケートボードによって鍛えられる筋肉

調べた結果スケートボードに乗ってオーリーなどのトリックをすることは主に下半身や背骨周辺のコアマッスルを使い鍛えることが出来るということが分かりました。以下で詳しく見てみましょう。

コアマッスル

コアマッスルは背骨と股関節を支えている筋肉の集合です。不安定な足場の上でバランスを保ったり、しなやかな動きを可能にしますがトレーニングなどで鍛えることが難しいとされている筋肉です。

スケートボードに乗ることは不安定な板の上でバランスを取ろうとする行為です。最初は不安定な板の上が自分の体の一部のように感じられるまで上達する過程でこの部位が鍛えられることは自然と納得出来ます。

大腿四頭筋

大腿四頭筋(だいたいしとうきん)は太ももの主な筋肉で膝を引き延ばしたりお尻との関節の柔軟性を左右します。これらの筋肉が使われるのは主にオーリーの動作です。伸び上がってテールを蹴る際はこの筋肉を使い膝をまっすぐに伸ばし、ピーク後の下降時にはお尻の関節を使ってなめらかな着地をなめらかにします。実際オーリーに慣れるほど高く跳び、スムーズな着地が出来るようになります。

ハムストリング

ハムストリングは太もも裏側の筋肉で、主な働きは膝から下の脚を引き上げることです。この筋肉はアスリートにとって非常に重要で、下半身を安定させ、走る際に地面を強く蹴って加速するためのアクセルのような働きをすると同時に、方向転換や急な動きを制御するためのブレーキにもなるとされています。

スケボーではプッシュの動作やオーリーで板を上半身に引きるなど、多くの動作に影響するものと考えられます。

大臀筋

大臀筋(だいでんきん)はコアマッスルの一部でお尻の筋肉です。この筋肉は足の根元を支える役目の他に太ももを後ろ側に蹴り出したり、しゃがんだ状態からジャンプするのに使われます。

まさにオーリーの動作ですね。太ももを後ろに蹴り出すのはプッシュの動作であるとも言えます。この筋肉が弱いとそれより下の部分が強くても安定性が満足に上昇しないといったことがあるみたいです。

下腿三頭筋

下腿三頭筋(かたいさんとうきん)はふくらはぎの筋肉で、かかとの関節を伸縮するのに使われ、スケボーでいうと踏み込みの力に影響します。下腿三頭筋は立っているだけでも使用されます。

注意点

やり過ぎは良くない

筋肉を鍛えるということは筋肉をあえて傷つけて回復させることです。なので筋肉痛が残っているのに激しく滑ったりといったことをすると回復せずに劣化してしまいます。なので適度に体を休めて楽しみましょう。

ハムストリングや下腿三頭筋などは故障の原因になりやすい筋肉でもあるので、マッサージやケアをしっかりと施しベストな状態でスケボーを楽しみましょう。

左右均等に鍛えにくい

スケートボードに乗ることによって筋肉を鍛えることは可能ですが、注意しなくてはいけないがスタンスの存在する横乗り系のスポーツである以上、左右均等な鍛え方は難しいという点です。

もちろんスケボーをしたからといって左右の体系が変わるといったことは聞いたことがありませんが左右の足をはじめとした若干の筋肉量の差は出てくるでしょう。ある程度スケボーに慣れてきたらノーリーやスイッチスタンスにも挑戦するのも良いでしょう。

腰や膝へのリスク

スケートボードはスキルが上がれば上がる程体への負担が大きくなるスポーツでもあります。特にオーリーを身につけて階段を跳んだりしだすとメイクするまでに何度も転びますし膝や腰にも負担が掛かります。普段から腰痛や関節痛に悩まされている方は過度な挑戦や練習は避け、クルージングを中心にするとリスクを軽減して楽しくスケートすることが可能です。

まとめ

以上がスケボーをすることによって使われ鍛えられる主な筋肉です。筋肉は実際にその箇所を使った運動をしないと機能の向上はあまり見込めず、単純に筋トレをするだけでは見せかけだけの筋肉が付くそうです。実際スケーターの基本的な体系は痩せ気味で足はがっしりとしていますがマッチョな人はあまりいないように思います。

なのでスケボーをすることは機能的にバランスの良くしっかりとした体を作るという面では適していると言えますし、他のスポーツに+になるといったとこもあるのだと思います。ただ全てのスポーツに対してプラスになるとは決して言えないので、筋トレ目的で始めるのは良くないでしょう。あくまでスケボーのスキルアップにお役立てください。スケボーに役立つトレーニングについては別の記事で紹介予定です。

参考にさせていただいたサイト:

https://www.livestrong.com/article/426325-what-muscles-does-skateboarding-work/
https://www.know-dt.com/muscle/indiv/gluteus.html
https://matome.naver.jp/odai/2136279827999911501

最新NEWS

2024/11/12

HARDNESS DIFFERENCE【ウィールの硬度の違い!】

スケボーショップにてウィールを眺めていると大きさを示しているmm数と共に「99A」「101A」「80A」「78A」といった数字が書いてあるのを見たことありますよね? ご存知かもしれませんが、この数字はウィール自体の「硬さを表す数字」…

2024/11/12

【新入荷】TECH DECKより手でメイクするハンドボードが登場!

巷で指スケの上位互換だと噂されている「モノ」知っていますか...?? それは、、、指だけではなく、手の動きすべてを使ってメイクする「ハンドボード」! サイズは縦27.0cm 横7.0cmで、通常の指スケのなんと約”9倍”の大き…

2024/11/12

【Little Tips(暫定版)】B/S360 – その場で頭から回す

https://youtu.be/r7lCl6GBIig B/S360は360°回転するオーリーです。習得するにはステップが必要な高難度トリックですが、2つの鍵はその場で頭から回す上半身の回転と、360ポップショービットやインポ…