オーリーはスケーターにとって欠かせませんが、最も習得が難しいトリックのひとつです。何度も練習し、少し浮かぶようになったかなという方でもそこからなかなか高さや安定性を上げられず困っている人も多く、そんな人からよく改善点を聞かれますが、その答えとして最も多いのがこれから紹介する3つのことです。オーリーを練習していて行き詰まっている方はぜひお役立てください!
やり方
1/3 後ろ足 – つま先をテールの中心に合わせる
![](https://nollieskateboarding.com/wp-content/uploads/2025/02/ollie_jp_01-1024x576.jpg)
まずは後ろ足。オーリーがうまくいかない人の原因として最も良く見られるのが後ろ足のスタンスで、テールの中心に足の中心を置いてしまっている状態です。これでもテールは弾けるのですが、うまく力が伝わらずしっかりと地面を弾けず、浮力を得ることができません。足の中心ではなくつま先をテールの中心に合わせ、つま先でテールを真下に弾くようにすると大きく弾きや安定性が改善されるでしょう。
2/3 前足 – 頭との位置関係を意識して真上に引き上げる
![](https://nollieskateboarding.com/wp-content/uploads/2025/02/ollie_jp_02-1024x576.jpg)
次の改善点は前足です。「前足はどうやって擦り上げているの?」というもの後ろ足と同じくらいよく質問されますが、そもそも擦り上げようと意識し過ぎるのが少し違うように思います。前足の役割は板を引き上げると同時に、安定したフォームでオーリーするために重要な役割を果たし、擦り上げる動作に意識を向け過ぎるとフォームが崩れて逆に高いオーリーが出来なくなります。なので擦り上げる動作よりも、全体の動きを意識します。具体的にはオーリー前に頭と前足の位置関係を意識し、テールを弾いた後もその位置関係を変えずに真上に、自然に引き上げるようにします。バランスが整うと前足を上げた分だけ板も上がるようになり、オーリーに安定性が加わるようになるでしょう。
止まった状態でオーリーに慣れてきたら、進みながらのオーリーにも慣れていきましょう。
3/3 少しでもフラットに慣れたら物越えを
![](https://nollieskateboarding.com/wp-content/uploads/2025/02/ollie_yt_jp3-1024x576.jpg)
進みながらのオーリーに慣れてきたら、オーリー自体は低くても良いので低く、例え引っかかってもウィールが詰まらない割り箸や小枝のような軽い障害物を跳びこえる練習に移ります。割り箸に慣れたら空き缶、空き缶に慣れたらペットボトルを、みたいに少しずつ対象の高さを上げていくことで、自然とオーリーの高さを上げていくことが出来ます。最近丁度人気スケーターのSpencer Bartonさんが、リハビリも兼ねて様々な物を跳び越えていき、世界記録を目指す動画(こちら)が上がっていましたが、正にこんな感じです。いきなり世界記録とまではいかなくても、この段階で30〜60cmくらいまでは上げられるはずなので、是非満足のいくオーリーを習得してください!