F/S SMITH GRIND
フロントサイドスミスグラインド

F/Sスミスグラインドについて

F/Sスミスグラインドはカーブやレールで前のトラックをコーピングより下に下げて後ろのトラックのみでグラインドするトリックです。グラインドが安定したら非常にやりやすく気持ちの良いトリックです。

形こそ違えどF/S5-0グラインドに近いトリックなので、 f/s5-0習得後にチャレンジしましょう。

F/Sスミスグラインドのコツ

重心と体勢

F/Sスミスグラインドのコツはエントリー時の重心の位置と体勢です。後ろ足に全重心を掛けるのではなくコーピングの横側の宙を狙ったエントリーが出来ればスムーズにグラインド出来るでしょう。

F/SスミスグラインドのHOWTO

F/Sスミスグラインドのアプローチ

アプローチは50-50や5-0と同じ要領で、程よいスピードを付けカーブに対して斜めからアプローチします。スタンスはオーリーと同じで問題ないでしょう。

F/Sスミスグラインドのエントリー

板を空中でフロントサイドに少し回転させるためF/S180のように体を前方に開きながらオーリーします。これにより動きがぶれないようにするためしっかりとコーピングを見て正確なエントリーが出来るように意識しましょう。

F/Sスミスグラインドの重心

オーリーしてボックスに後ろのトラックに掛けるまでに重心と体勢をグラインド時の状態にします。

重心は完全にコーピングに乗せずに少し横の宙、両足の間に置くようにします。前のウィールを下げますがあくまで重心は後ろに置くことが重要です。

F/Sスミスグラインドのアウト

グラインドの体勢のままではきれいなアウトが出来ないのでアウトの前にテールを軽く押して板を地面と平行にします。

重心も後ろからデッキの中心に戻していきます。きれいな四輪着地が出来るよう意識しましょう。

F/Sスミスグラインドの練習法

先にF/S5-0グラインドに慣れましょう。まずは長いグラインドを避けてカーブの終端にエントリーしましょう。F/Sスミスグラインドは中級のグラインドトリックです。

中途半端に遅いスピードでエントリーしても逆に危ないので、最初からメイクするつもりで練習しましょう。慣れてきたらレールでもトライしてみましょう。安定したエントリーが出来れば使い勝手の良い技になりますが、油断してエントリーに失敗すると危険な転び方をすることもあるので、常に注意深く行いましょう。

F/Sスミスグラインドを極める

F/Sスミスグラインドはエントリーがうまくいけば安定してグラインドしやすいトリックなのでこれまで多くのカーブやレッジはもちろん、数々のビッグレールでメイクされてきました。

中でも印象的なのがデッキブランドZEROの創設者でビッグトリックの発展に大きく貢献したJAMIE THOMASが、2002年に同社からリリースされたビデオ「Dying To Live」のパートで披露したレールでのスミスグラインドからの巨大ギャップアウトです。ステアに換算して10段はゆうに超える高さのギャップ下るためにはスミスグラインドに絶対の自信が必要でしょう。

JAMIE THOMAS / ZERO / “Dying To Live” (2002)

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