フロントサイド(F/S)5-0グラインドについて
F/S5-0(ファイブ・オー)グラインドはテール側のトラックだけでグラインドするトリックです。ちょうどテールマニュアルをしながらグラインドをするような格好になります。50-50グラインドの次に習得するのに適したトリックです。
F/S5-0グラインドのHOWTO
F/S5-0の基本は、オーリーtoマニュアルとF/S50-50です。F/S5-0に挑戦する前に、F/S50-50グラインドを習得しておくことはもちろん、低いマニュアルパッドや、練習に使うカーブボックスでオーリーtoマニュアルを出来るようになっておきましょう。
F/S5-0のアプローチ
F/S50-50と同じように、オーリーのスタンスでカーブから十分距離を取り、若干斜めからアプローチします。視線はトラックを掛ける部分に置きます。
エントリー:空中でグラインドの体勢を作っておく
F/S50-50と同じタイミングでオーリーし、カーブボックスにエントリーします。F/S5-0で最も重要なのは、コーピングにトラックが掛かる前に、空中でグラインドの体勢を作っておくことです。
5-0グラインドの場合、テールがコーピングと接触しても失敗にはならないので、後ろ足でマニュアルの時よりも強くテールを踏んでやるときちんとした形でグラインドを開始出来ることが多いです。ただし、後ろ体重になりすぎると危険なので気をつけましょう。
グラインド
うまくトラックがかかると、後はマニュアルの要領で重心を保ちつつ、かかと側のウィールをカーブに押し込むようにして力をいれると、トラックがコーピングにうまく固定され、安定したグラインドが出来るようになります。あくまでも力みすぎないようにしましょう。
アウト
既にノーズが上がっている状態なので、マニュアルからのアウトのように体勢を元に戻して着地するとうまくいくでしょう。カーブボックスの途中でアウトする場合は、アウトする直前に軽くノーズを下げてその反動を使って簡単なオーリーをして抜けるようにすると良いでしょう。
マニュアルからのオーリーアウトが出来れば直感的に出来るので、その練習もしておきましょう。
F/S5-0グラインドの練習法
F/S5-0グラインドは、基本であるF/S 50-50とオーリーtoマニュアルに慣れていれば、習得にそこまで時間はかからないでしょう。ただし、高さのあるカーブではコーピングよりも高いオーリーが要求されるため難易度がぐっと高くなります。
レールでもトラック一つしかレールに掛けられないので、より正確なデッキ・コントロールが要求されます。20〜30cmt程度のカーブボックスで5-0グラインドに慣れてきたら、次はレールや高いカーブに挑戦して精度を上げていきましょう。
巨大ハンドレールでのF/S5-0グラインド
F/S5-0グラインドはトッププロ達によって様々な巨大ハンドレールやレッジでメイクされているので、ピックアップするのが難しいのですが、2005年にトランスワールドから発売されたビデオ、”first love”のレオ・ロメロ(Reo Lomero)のパートの最後のF/S5-0グラインドは、セクションの大きさ、トリックの完成度ともに最高レベルです。
最後がキンクしている巨大ハンドレールで、全くぶれない安定した5-0グラインドはパートの最後に相応しいトリックです。