スケートシューズについて
スケートボード用品で、ボードの他に乗り心地を大きく左右するのがスケートシューズです。スケートシューズはスケボー専用に作られ、そうでない靴と比べると以下のような特徴があります。
1.板の上で滑りにくくフィットしやすいのでボードコントロールしやすい
2.高いクッション力(衝撃吸収能力)がある
3.ヤスリ状のグリップテープでも痛みにくい
スケートシューズには様々な種類があり、それによりこれらの要素の配分と軽さが異なってきます。どの部分を重要視するかによって選び方も変わってきます。このページでは自分に合ったスケートシューズを選ぶのに必要な知識である「形」と「素材」について解説、スケートシューズの定番ブランドをいくつか紹介し、最後にシューズの寿命を伸ばすアイテム「シューグー」について紹介します
スケートシューズの選び方 #1「形」
まずはスケートシューズの一番の特徴である「形」について紹介します。基本的にスケートシューズは底がぺたっとした厚みのあるしっかりしたスニーカーですが「ローテク」と「ハイテク」という2種類の形があり、板へのフィット感、軽さ、耐久性、クッション性やデザインの好みにより選択肢が別れます。また、足の裏とスケボーが接するソール部分についても知っておくことも重要です。以下で詳しく見ていきましょう。
ローテク シューズ
-軽さとボードコントロール-
ローテク シューズはハイテクが流行る前にスケボー用として使用された靴です。シンプルで無駄の無いデザインで軽く、ソールが薄く作られているので足の動きをデッキに伝えやすくコントロールがしやすいのが特徴です。反面クッション性が無く、オーリーの擦り上げの動作の際デッキテープと接する箇所に穴が空きやすいです。
ハイテク シューズ
-クッション性と強度-
ハイテクシューズは技術を駆使してクッション性を高め、デッキテープとこすれる可能性が高い箇所を強化して作られたスケートシューズです。昔は全体的にゴツゴツしていて重く分厚いので足の動きをデッキに伝えにくいなどの問題がありましたが、近年は性能の向上と軽量化が進み、より使いやすくなったハイテクシューズが次々に誕生しています。ただし値段はローテクに比べ割高な傾向にあります。
ソール(足の裏)
-平たくグリップ力がある-
ソールはスケートシューズがスケートシューズたる所以です。ローテク、ハイテクどちらのスケートシューズでもソール(靴底)はデッキの上で滑りにくく安定する作りになっています。そしてかかとからつま先まで乙凸の少ない平らな形になっているのが特徴です。スケートシューズと言われていない一般の靴でもこの条件を満たしていればスケートシューズとして使用することも可能です。
スケボーに向いていない靴
革靴/ヒール/厚底靴/サンダル/ハイカット/ブーツ
もちろん・・・ではありますが、スケボーをするのにこれらの靴は論外です。危険ですし靴も傷つくのでこれらの靴を履いている時はスケボーに乗ることをおすすめしません。ハイカット(くるぶしから上の部分まで覆われる靴)は使っているスケーターもいますが足首の柔軟性が損なわれ、捻挫の危険性が増すのであまりおすすめはしません。足首を柔軟に使えるローカットの靴が適しています。
スケートシューズの選び方 #2「素材」
素材はスケートシューズを選ぶ上で非常に重要な基準です。全く同じ形の靴でも素材によって強度や乗り心地が大きく異なります。以下でスケートボードに適した素材とそうでない素材を見ていきましょう。
スケボーに適した素材
スエード / ヌバック / ペブルドレザー
一般的にスケートシューズにはスエード、ヌバック、ペブルドレザーの3種の素材が使われることが多いです。いずれもグリップテープと相性が良く、よくフィットしなおかつ消耗が遅いです。この中で一番人気なのが加工された皮革を使ったスェード生地でしょう。履き心地も良いです。次いで人気なのがヌバック(レザー)という革の表面をヤスリなどできめ細かくした素材や、細かいシワが入った革のような素材のペブルドレザーです。
スケボーに適さない素材
キャンバス / エナメル / ビニール / etc…
基本的に痛みやすい素材やエナメルやビニールなどのツルツルした滑りやすい素材、メッシュや高級な革などはデッキテープになじみにくく耐久性も良くないのでスケートボードには不向きです。キャンバス生地はConverserやVansでもよく見られる生地でグリップテープとの相性は悪く有りませんが強度の点で難があり、頻繁にオーリーをする方なら一日経たずに穴が空いてしまいます。
スケートシューズのブランド
Vans
Vans(ヴァンズ)は、スケート内外で絶大な人気を誇るスケートブランドの定番です。ほぼ全ての商品がローテクです。
DC
DC(ディーシー)は、バーチカルやメガランプで有名なDanny Way、Colin Mckayらによって作られたシューズブランドです。設立当初から今まで高い技術を使ってハイテク寄りのスケートシューズを生産してきました。現在はスケート業界だけでない一般的にも広く認知されているブランドです。
DVS
DVS(ディー・ブイ・エス)は1995年に設立され、マニュアルマスターとして有名なDaewon Songを筆頭にしたチームで個性溢れるスケートボードのイメージで多くのスケーターに愛され続けています。
上で紹介した他にも人気のあるシューズブランドは多くあります。近年ではNike、Adidas、New Balanceなどの大手企業もスケートボード(SB)ラインの生産を始め、マーケットで人気を博しています。
スケート業界内では、Lakai、Emerica、Osirisなど、スケーターによって設立/運営されているブランドも多くあります。
シューズを長持ちさせる
いかにスケートシューズといえど、毎日スケボーをしてオーリーをしていると、約一月で穴が空きます。近年では靴の値段も下がってきましたが、それでも毎月靴を買うのが経済的に厳しい方も多いと思います。シューグー(SHOE GOO)というチューブタイプの靴の補修材は、1本1500円程度で購入でき、靴の傷んだ箇所に塗って乾燥させればソールと似たような素材になります。1本で10回くらい補修出来るので、スケートシューズを長持ちさせたい方は是非お試しください。世界中で愛用されています。
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