B/S PIVOT FAKIE
バックサイド・ピボットフェイキー

B/S ピボットフェイキーについて

アールやミニランプでリップトリックに慣れ、アクスルストールが余裕で出来るようになってきたら次は前のウィールを上げ、後ろのトラックのみでコーピングにロックした状態からフェイキーで戻るピボット・フェイキー(PIVOT FAKIE)にチャレンジしてみましょう。

アウト時にトラックがコーピングに引っかかりやすいワンランク上の難易度ですが、出来るようになったらランプのスキルの底上げに繋がります。本気でやれば1〜3日程度で出来るようになりますが、逆にダラダラやってもずっと身に付かないので短期集中でチャレンジしてみましょう。

コツ:常に板の中心を意識する

B/Sピボットフェイキーの難点はアウト時にトラックがコーピングに引っ掛かることです。これを防ぐために常に板の中心を意識して動作を行うこと、そして5-0の動作に影響されて重心が左右にずれないよう後ろ足に残すことががコツになります。以下で詳しく見ていきましょう。

B/S ピボットフェイキーのHOWTO

B/S ピボットフェイキーのスタンス

通常のリップトリックと同じく広いスタンスですが、後ろ足の位置と力の入れ具合は非常に重要です。他の多くの技だとつま先か指の付け根くらいに力を入れますがピボットフェイキーの場合それだとアウト時にトラックがコーピングに引っかかりやすいため、通常より足の中心に近い位置に置き、そこをテールの中心に合わせるようにします。

※前足は自然に置いて構いません。上のイメージをご参照ください。

B/Sピボットフェイキーのエントリー

スピードが付きすぎるとプラットホームに乗り上げてしまい、逆に遅すぎると綺麗にロック出来ないので適度にスピード調節を行うことが重要です。エントリー時から重心が板の中心にある(左右に傾いていない)ことを意識し、ロックする箇所に対しまっすぐアプローチします。

斜めにロックする

後ろ足に力を入れながら上半身を捻り後ろのトラックをコーピングにロックします。アクスルストールのようにプラットホームに乗り上げず斜めにロックすることが重要です。ロックの安定度によりその後の動作のしやすさが変わってきます。しっかりとロック出来るよう意識しましょう。

重心を横にずらさない

ロックの動作につられて重心が横にずれるとアウトが難しくなります。後ろ足を軸に重心が左右にずれないよう意識しましょう。

(注)重心のデッキに対する縦の位置は後ろ足ではなく板の中心です。後ろに傾け過ぎないよう注意しましょう。

B/Sピボットフェイキーのアウト

最も難しいアウトですがそれ自体の技術が決め手というよりは、むしろこれまでの動作をいかに安定させるかが重要です。重心をずらさず捻った上半身を戻しながらテールを踏みます。また、無理に重心を後ろに傾けたりする必要もありません。

テールの踏み方について

どうやってトラックをコーピングから外そうかと複雑に考えてしまいがちですが、特別なテールの踏み方は必要なく、テールの中心に合わせた後ろ足の力を位置を軸に自然と板を戻すようにテールを踏むと意外と簡単にトラックが外れます。アウトの動作は安定性と自然さが重要です。

前ウィールがR面に着くまで踏む

トラックがコーピングから外れたら前ウィールが着くまでテールを踏み続け、自然なアウトが出来るようにしましょう。

B/Sピボットフェキーの練習法

先にフェイキーアウトしない通常のピボットをやっておきましょう。ピボット自体はアクスルストールよりも簡単で、アクスルストールが出来ればすぐに習得出来るでしょう。

重心や後ろ足の力を位置を意識して練習しますが、無理にアウトしようとすると足を捻挫したりするので、注意深く練習しましょう。上でも書きましたが短期集中が望ましく、やると決めたら集中して練習しましょう。

B/S ピボットフェイキーを極める

B/Sピボットフェイキーはランプでのルーティーンの1つとして、スポットによれば単体でも十分使えます。どれだけ大きな場所で出来るかというよりもロックしてからアウトするまでの素早さやフォームなど、スタイルが大きく反映される技なのでそういう目線で見ると面白いです。

中でもサンフランシスコのレジェンドスケーターのDan Drehoble(ダン・ドレホブル)のピボットフェイキーは大好きです。

Dan Drehoble

「Free Your Mind」2003, Transworld | 5:08

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